舌癌患者(男性)の体験談(5)

 僕は舌癌で,この絵(配布資料)の斜線の状態ように舌がL字型なんです。こんな風になっています。片側だけですが,ものを言いにくいし,ものを食べにくいし・・・

(注:録音した音声が不明瞭なため,記録に不備があります。)

 

 私は来月67才になります。生まれも大阪のK市で,今もK市で幼稚園から中学までずーっとK市におります。

 僕の会社はボイラー関係のことをやっておりまして,自宅から自転車で通っています。通っているとき村中でよく挨拶する方がいまして,「最近お前どなんしたん!」と言われまして,「舌癌で成人病センターに入院してました。」と。その人は顔見知りの方ですけれど,K市のHというところの大地主でね,その親戚の方にここの院長のI先生がK市の中学校の委託医をしてはった。「その先生のことを知っていたら,もっとうまいこと行ってたな」と雑談してました。そんなことで,K市で生まれて育ちました。

 舌癌で2年前に「舌が痛いな」と思いましてね,いつも風邪ひいたりしたら町医者にかかっていまして,そこの先生のところに行きまして,「先生,舌が痛いのです」と言ったら,そこの先生が「舌だから多分舌癌だろう」と言われましてね,その先生は元々Y市の私立病院にいてはったのです。そこに紹介状を書いてもらって行きました。そこに行って初めての先生にお会いしたら,・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)・・・まして,舌癌の先生は二人だけらしいです。先生にみてもらったら,舌癌だと分かりました。

「手術しないといかん!」と。手術ってどうないしますのかと聞いたら,「悪いところを取ってしまって,牛の肉を付ける」と。「それなら先生,牛の肉みたいな牛肉を付けられたら,噛んでしまいますがな」と言て・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)

 飛びますが,いろいろな知り合いに言うたら,「それはちょっとおかしいぜ」というようなことを耳にしたり,僕も不安になりまして,それでリハビリの先生に相談しましたら,成人病センターに行きなさいということで,その紹介でここに参りました。Y病院のときは,こんな手術の後の人みたいな人は誰もいてはりませんでした。ここに来たときは,後の人が多く入って来て,これは安心や・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)・・・ということで,こっちで入院しました。

 10月の10日頃に手術して,安心して入っていました。放射線治療して,・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)・・しましたけど,やっぱり同じように後遺症でね,未だに舌の先が曲がって,ものが言いにくいし,ツバは出ませんしね,よくコップに水を1日2リッター飲みなさいとか,そういうことを守っておったらトイレによく行くようになってね,それはいいのですけれど,トイレが近くなって,これは具合悪いなと思って,これは泌尿器科の先生のところに行って,薬でやらしてもらっていますけど,これも中々治りません。こういう経験をしている方がおられましたら,治し方をあとで教えてください。

 途中ですけれど,言いたいことを大体まとめて来てますので,回してください。(資料配布省略)

 リハビリもここからいただいたリハビリの本ですね,あれを毎朝毎晩未だに続けさせてもらって,ものが大分言えるようになって,痛みだけは段々治って,放射線を当てたので,ここらがまだ痛いです。あとは別にご飯の方もおいしくいただけるようになって,ただ舌はこんなですので,ご飯一杯食べるのに約1時間くらいかかります。

 この間,歯科大学の先生に,歯の治療にあの先生のところに行けといわはった。そこで入れ歯も作ってもらいました。放射線当てているから,普通の歯医者さんではしたらあかんということで,そこでここから紹介で行きました。歯の痛いのはなくなりました。入れ歯だけは,こういう立派な入れ歯を作りまして,その入れ歯をはめたら,またものが言いにくくなって,ものを言うときは入れ歯を取って話させてもらっています。その入れ歯をやっているときは,言いにくいですけれど,その入れ歯があると良く噛めて,ノド通りがようなって,体重も55キロくらいあったのが62キロくらいになりました。これで病気になって肥えて喜んでいます。

 それから,先ほど言いました「舌の曲がっているのは治りませんか」と言いましたら,ここの先生が「治りません」と言いました。それを信じたときは,治らないこっちゃというのならこのまま死ぬまでお付き合いさせてもらうという気になってまっせ。だけどまあ,この間は僕に1ヶ月に1っぺんくらいここへ診察に・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)・・・してます。炊事場(?)のところに整形外科というのがあるらしいですな。そこに初めて貼ってありましたので,耳鼻科の先生に「舌がまっすぐになりますと書いてあります」と言ったら,1回先生を紹介するからということで,来月の7日に診てもらうようにしました。そんなの早くから聞いていたら,もっと早くから相談していたのにね。掲示が貼ってなかったら,絶対に分かりませんからね。今度行って,どない言われるか知りませんけど・・・簡単に治してもらえるようだったら,先ほど言いましたようにまっすぐになったら,ご飯食べるのが普通に食べやすくなるし,それと今でもいつもリハビリをやってますけど,この舌を出せと書いてますけど,引っ張るのは出ません。(事務局からのアドバイス:「引っ張るのは無理です」)・・・そうですね。でもそう書いてあります。(アドバイス:「本に出ているのは健康な人にやるやつが本に出ています」)・・・ああ,そうですか。

 こちらの問題はそういうことで,舌癌になって,家内の父親が舌癌ではないのですが,癌にかかられて,有名な丸山ワクチンがありますね,その関係のところで蓮見ワクチンをもらいに行って,自家ワクチンは自分のおしっこを取って作ってくれます。それを5日に1回皮下注射をしてもらいに行きます。それからも元気になっていると思います。

 もうひとつは緑地公園のところ辺にWクリニックというところがあって,そこは肺がん専門の,K大学を出たお医者さんで,今は癌の人のリハビリ的な仕事をなさっています。その方にもここを退院させてもらってから,1ヶ月に1回行って,こういう栄養剤10種類を分けていただき,そこでも点滴しますが,その薬を朝晩と10種類を飲みます。

健康になるために真面目に・・・(注:発音不明瞭のため記録できず)今までだったら酒飲んでタバコ吸っていました。

 周りの考えてくれた人に感謝してますのは,ノンアルコールビール,これをよう作ってくれはったので,それを楽しみに毎日頑張っております。

 他にいろいろあるのですが,まずこうやって人前でしゃべれるようになれたのも成人病センターのお陰だと喜んでいます。とくに患者会に入らせていただいて,ますます毎日が楽しみで,この会に来ることをいつも暦に丸印します。

 最近の話では,この話をやれとMさんから前の患者会を終わって聞いてまして,「はい分かりました」ということで簡単に受けまして,この原稿を書いて,うちの近くにアマト川がありまして,ひとりでこれ持って行ってね,舌の練習をしました。うまいこと笑ってくれましたか?分かりました?

 今日のことをMさんのところに電話させてもらいました。Mさんもお食事中だったのか,しゃべってくれはるのですけど,何か聞き取りにくいのです。僕の言葉も電話だと聞き取りにくいからね,聞き間違いしたのかと思って,「Mさんですか?Mさんですか?」とやり取りしまして,大変勉強になりました。

(会場でのやり取り)

Mから:あんなものです。Kさんと電話すると,あの人も舌癌でしょ。話が両方で聞き取れないから,フニャフニャやっているのですよ。Sさんが「Mさんですか」というから「Mです」と言っても僕の「ミキ」は(発音が)ダメなんですよ。それで両方で何度でも繰り返してしまったのですよ。僕は食事中だったのですが。朝8時から10時くらいまで2時間くらい食事にかかっているんです。食べ物は口に入っている最中で,すぐには飲み込めないのです。口の中にモノを入れたままでしゃべっているから,ますます分からなくなるのです。4度も5度も「そうです。そうです」と言っているのだけれど,ダメでした。

Sさんの奥様から:最初私が電話をかけたのですよ。そしたら主人が「間違うている」というのですよ。私,いまMさんと話をしたところなのに!

Mさんから:奥さんと何度か電話したことがありますが,今までそんなことはありませんでした。Sさんはこの前のテスト(明瞭度検査)で何点でした?60点くらいだったのでは?65点くらいまで行かないと,ちょっとね。もうちょっと考えないと・・・(笑い)

 

 今ここにおられる皆さんね,私いつも家内と参加させてもろうている意味はね,ここで入院するまでは酒タバコが好きでしたので,酒タバコを止めるために真面目にしとるか見に来とるだけです。そんなことです。(笑い)

 先ほどお配りさせていただいた「健康8か条」は,ほとんど守らせていただいていますが,1日に20回以上水を飲めとか,それは家内が朝晩ジュースを作ってもろうて,そのお陰で特に体重が増えて健康にさせていただいております。1日1万歩のことも書いておりますように,毎日万歩計を持ちまして,普通なら1万2~3000歩くようにしています。だいぶ足腰とか,歩きながら大きな声でワァーワァーと言って歩いてます。たまに歩いている人が,顔を見ます。そんな楽しいことで過ごさせていただいております。

 ボイラー関係の仕事を今もさせていただいているのですけれど,その頃は二十歳くらいでしたので,ボイラーといっても石炭出しのボイラーでした。毎日の仕事はスス掃除でした。マスクしていてもそのススを吸いますからね。ある時痰をしたら真っ黒の痰に血が混じってまして,肺結核の前の何とかということで,「これは入院しなくてはいかん」と言われまして,その時初めて入院というのを経験しまして,軽症でしたので6ヶ月くらいで出ました。その関係で健康保険組合か何かが何年に1ぺんレントゲン検査に来いということで,この間診てもらったら肺に水が溜まっているのと,何かおかしいものが出ているとかで,府立病院でここを切られて,水と異物みたいなものを取って,検査手術。結果は,まあ何もない,異常ないということで安心しましたけど,これもすべて患者会でいいお話を聞かせてもろうて,それが僕の健康管理になっていると喜んでおります。

 また今後ともよろしくお願いします。

お聞きにくかったと思いますが,どうもすいません。