口腔底がん患者(女性)の体験談(3) 2011.11.22

私は、2006年1月歯科で抜歯後、インプラントをするまで義歯が必要と言われて、義歯を作り装着したところ、口内炎ができ、いつまでも治らないので先生に訴えたのですが、「時々そういう患者さんが居ます」で終わってしまいました。そのうち治るものだと思っていましたが、痛くなってきて舌にもブツブツが出来始め、1年半痛みを我慢していました。

病院に行かなかった訳は、犬が2匹居まして、最初に来ました犬が生後4年で薬の副作用で全盲になり、心臓病も発症し、目が放せない状態だったからです。その犬は、2006年4月に亡くなりました。亡くなる前の1年半は、毎日、日曜祝日も点滴・注射のために通院していました。

2匹目に来た犬も一緒に病院に行き、毎日看護師さんからおやつをもらい遊んでいただいて元気でしたが、最初の犬がいなくなると、いっぺんに元気がなくなり、要介護状態になりました。また自分の病院どころではなくなりました。

2008年10月1日に慢性中耳炎の持病が再発し、近所の耳鼻科へ行った時に口の中の異常を先生に診てもらい、何科の病院に行けば良いのかと聞くと、明日朝一番に大きな病院の耳鼻科で検査をするように紹介状をいただきました。とりあえず、家から一番近い病院で検査を受け、1週間後口腔底がんと診断され、10月30日に入院に決定しました。

オペの方法の説明があり、本来は腫瘍切除と共に移植手術をした方が良いが当病院では同時に出来ないので、数ヵ月後に再手術と言われました。誤嚥の危険もあると言われました。

説明を一緒に聞いた夫が、ちょっとこの病院は考えた方が良いのではと言い、知人の開業医の先生に相談し、診察していただいた結果、セカンドオピニオンで成人病センターのY先生を紹介していただき、入院しオペということになりました。

術後4日目に看護師さんから「今日、患者会があるので参加しませんか」というお話があり、チューブだらけの姿で出ました。オペ前に、術後に起こるいろいろな状態を説明されましたが、全く把握出来ていませんでした。

退院する1週間前にトリマー(ペットの理容師)さん宅に預けていた犬の体調が悪くなり、夫が私の病院に来る前に犬を病院に連れて行くという毎日でした。

2008年12月1日に退院し、預けている犬をお迎えに行き帰宅しましたが、数時間後に息を引き取りました。自分の身体が想像も出来ないくらい大変な状況の中、犬の体調の変化に気付かなかった事に申し訳なく可愛そうな事をしたと悔やみました。

20年間仕事・趣味すべてを止めて、犬と共に生活していたので、今から何をして良いか、毎日生きる意味が分からなくなり、死にたいと思い、いろんな方法を考える日々でした。

そういう精神状態の中で救われたのが患者会への参加でした。自分が一番苦しいと思っていたのに患者会に参加すると、もっともっと大変な患者さんが一杯いて、「私はまだ軽い方だ」と思うようになりました。

皆さん、大変は大変なりに、いろいろな工夫と努力をされて、頑張って生活されているというお話を聞かせていただくと元気をもらい、患者会に行くのを楽しみにしています。

定期的なPET検査で乳線にしこりが見つかりましたが、乳腺外科での注射針検査ではがん細胞が見つかりませんでした。しかし次のPET検査でしこりが大きくなり、検査でがん細胞が見つかったので、オペをする事になりました。しかし先生と相性が合わなかったので、セカンドオピニオンに従って2010年4月に他の病院でオペをしました。

のう胞がんだということで、しこりだけ切除したところ、そののう胞が破れていました。そのため5月に脇のリンパへの転移の有無を調べるためのオペをしました。結果は、転移はなく、ほっとしましたが、念のため6~7月にかけて放射線照射を25日間受け、さらに5年間のホルモン剤治療となりました。

薬の副作用で骨密度が低下するため、3ヶ月に一度骨密度検査をしていますが、9月末背骨の圧迫骨折をし、今はまだコルセットで固定している状態です。

多くの病院への通院はしんどいのですが、自分が納得できる先生に診ていただくことで安心できると思います。そのためにはセカンドオピニオンを受けて良かったと思っています。

最後に患者会の皆様にお礼を申し上げます。

患者会が今後も続きますように希望致します。